○政府委員(波多野義熊君) 只今の御質問御尤もだと思うのでございますが、品位の向上につきましては、石炭飢饉を大体経過いたしました昭和二十二年の上期から、品位向上方策運動というものを実は展開いたしたのでありまして、その対策の主なるものは、品位向上の認識を炭鉱の関係者に深めるということと、これと併行いたしまして、選炭施設を各山に拡充整備すること、これに必要な資材、資金を斡旋するという方策を取つて参りました
○政府委員(波多野義熊君) 從來は石炭の最低規格といたしましては、九州炭、それから北海道炭、それから本土炭と称しまして、本州の各地から出ております。宇部炭、常磐炭などの本土炭につきましては、最低が四千五百カロリーであつた。それが宇部炭については三千四百五十、それから常磐炭につきましては三千五百という一つの規格が戰時中行われておりました。ところが戰後いろんな事情で石炭の生産が非常に低下したのでありますが
○波多野政府委員 大体昭和二十二年ごろは一割以上にも及んでおつたようでありますが、その後品位が漸次向上いたしました結果、最近は一割よりも少し下まわつておるのではないか。おそらく昭和二十三年度の実績では三百万トン前後ではないかと思います。
○波多野政府委員 大体のところ等外のカロリーを幾らにきめるかということは、從來から一つの標準となるべきものがあつたのでありますが、統制の建前から戰時中にきまりましたものといたしましては、九北炭が四千五百、常磐炭が三千五百、宇部炭が三千四百五十カロリーということになつておりまして、それ以外に品位取締規則によつて普通の譲渡を禁止されておつたのであります。その後戰後になりまして、非常な惡條件のもとで増産を
○波多野政府委員 最近いろいろな関係から下級炭、特に低品位炭の方の需給が相当緩和して参つたのでありまして、港頭あるいは山元、それから市場貯炭を合せますと、百七十万トンくらい大体貯炭があるのでありまして、なお最近におけるいろいろな経済情勢からいたしますと、石炭の有効需要というものは、どちらかと言いますと非常に先行き惡くなる。そういう状況で、大体この程度の四千カロリー以下の石炭は需給が相当緩和しておる。
○政府委員(波多野義熊君) 七月一日から機構の問題につきましては、私が今日実は御説明申上げることができないということを御了承願いたいと思います。安本それから関係方面ともいろいろ折衝しておりますので、近いうちに御説明申上げる段階になると思います。
○政府委員(波多野義熊君) 公團の改組問題につきましては、大体今の公團が何をしているかという点を先ず第一に決めてかからなければならんと思いますが、公團が現在やつておりますのは、石炭の一手買取販賣、それから後は價格プール、運賃プール、これだけが主な仕事になつているわけであります。そこでプールの問題は、價格政策に非常な関係がありますので、今日の段階においてこれをいつ頃廃止できるかというようなことは、ちよつと
○波多野政府委員 ただいま御質問になりました本年度におきまするカロリーの上昇の割合いを申し上げます。 二十四年度におきましては大体五千七百六十カロリー程度、前年度に比較いたしまして、百カロリー程度の上昇の計画になつております。それからなお本年度の第一・四半期におきます鉄道用炭の供給計画といたしましては、大体カロリーは五千七百十カロリー、塊炭の割合は二六・八%、粉炭の割合は六三・二%、かような計画をいたしておる